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ニホンジカによる日本の植生への影響
シカと植生に関するアンケート調査(2018~2019)ご協力のお願い


 近年,シカによる日本の自然生態系に対する影響は大きな脅威となっています。2009年5月~2011年1月(回答期間)に植生学会企画委員会が中心となり,全国アンケート調査が実施されました。その調査の目的の一つは「植生へのシカ影響についての全国的な実態把握」であり,つぎに「地域ごとのシカ影響実態のデータベース化」でした。前者は,全国各地における植生・植物群落へのシカ影響の程度や広がり,その具体的内容などの実態を把握することであり,その結果は影響度マップなど一般社会にも分かりやすい形で公表しました(植生学会企画委員会 2011,下記の参考資料を参照)。全国的な実態把握と公表は,植生に対するシカによる影響を日本の自然全体への脅威として社会が正しく認識するために重要です。
 さらに,「地域ごとのシカ影響実態のデータベース化」によって行政や民間団体が,実質的な植生管理や野生動物管理を実行する際の基礎資料になり得たのではないかと考えています。
 前回のアンケート調査からおよそ9年経過しましたが,その間にも,シカの分布域が拡大し(環境省,2016),自然へのシカによるマイナスの影響は今なお続いています。そこで,2018年から2019年の2年間にわたって同様のアンケート調査を実施し,およそ10年経過したモニタリング調査を企画しました(第1期調査締め切り:2018年9月30日。第2期調査締め切り:2019年8月31日)。今回の調査は,前回の質問項目に加えて,シカ柵(植生保護柵)による植生管理およびシカの実態調査も含んでおり、行政,民間団体、研究者および個人がかかわっていることから,このことについてもアンケート調査を実施し,地域の自然環境の保全につなげていきたいと考えています。
 つきましては,別紙アンケート調査にぜひともご協力いただきたく,よろしくお願い申しあげます。
◇本調査はプロ・ナトゥーラ・ファンドの助成を受けて実施しています。

シカと植生の調査プロジェクト
前迫ゆり(植生学会企画委員長)

シカと植生の調査プロジェクト世話人  (五十音順)
井田秀行(信州大学教育学部)         
川西基博(鹿児島大学教育学系)
幸田良介(大阪府立環境農林水産総合研究所)2)
津田 智(岐阜大学域圏科学研究センター)3)
永松 大(鳥取大学農学部)
西脇亜也(宮崎大学農学部)
冨士田裕子(北海道大学FSC植物園)
比嘉基紀(高知大学理工学部)4)
前迫ゆり(大阪産業大学大学院人間環境学研究科)1)
松村俊和(甲南女子大学人間科学部)5)
吉川正人(東京農工大学大学院農学研究院)
若松伸彦(横浜国立大学環境情報研究院)
1)プロジェクト代表,2)プロジェクト副代表,3)会計担当,4)庶務担当,5)情報担当

主催:植生学会企画委員会
協賛:(公財)大阪みどりのトラスト協会,(公社)大阪自然環境保全協会, 関西自然保護機構

本調査結果の公開について
 2018年度と2019年度に実施される「ニホンジカによる日本の植生への影響調査」の結果については,プロ・ナトゥーラ・ファンドに報告(報告書作成)するとともに,植生学会誌および植生学会HP上で公開します。
 趣旨にも記載したように,本調査結果は広く,社会に公表することによって自然環境の保全に貢献することをめざしています。また,データベースについては,その後も継続的に更新・公開の形をとり,シカによる植生への影響が把握できるようなしくみを構築したいと考えています。
 なお結果を公開する際には,ご協力いただきましたみなさまのお名前を掲載させていただく予定です。

本アンケート調査におけるデータの取り扱いについて
 本アンケート調査で得られた回答は、コンピューターで統計的に処理します。データ入力後は、厳重な管理のもとで回答用紙を保管し、関係者以外の目に触れないように厳格に管理します。調査終了後は、すべてシュレッダーにかけてデータを破棄します。デジタルデータにつきましても、同様に扱い、調査集計の目的以外には使用しません。以上、情報の保護に最大限の配慮を行います。


調査ご協力のお願い(PDFファイル,本ページと同じ内容)
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ウェブ入力ページ

参考資料(前回の調査結果)
ニホンジカによる日本の植生への影響(本文)植生情報15:9-30(2011年3月発行)

ニホンジカによる日本の植生への影響(附表:44MB)植生情報15:31-96(2011年3月発行)
ニホンジカによる日本の植生への影響(概要版PDF